両親の知人からいい会社があると紹介されたのがきっかけです。水産業については何も知識がなく、石川中央魚市という社名も知りませんでしたが、金沢市中央卸売市場の仕事ということで、安心感がありました。
元々は魚を触るのがちょっと苦手でしたし、入社当時は魚の名前もほとんど分からず、先輩に「○○を持ってきて」と言われて困ったことがありました。
市場=セリというイメージがあるかもしれませんが、市場では冷凍魚や塩干品、加工品などについては相対と呼ばれる個別の商談で取引をしています。具体的には、お客さんと値段の交渉をして、商談が成立すると商品を引き渡すという流れです。一般的な取引と同じですね。
スーパーの店頭などに自分が扱った商品が並んでいるのを見ると嬉しくなりますね。家族にも「これは僕が扱ったものだよ」と自慢しています(笑)。
スーパーのバイヤーさんなど、できるだけ消費者に近い人との接点を増やして、本当に消費者が望んでいるものを届けられるようにしたいと思っています。
展示会や商談会があると、私が所属する塩干グループが一番忙しく、商談に追われますが、そんなときでも和気あいあいとした雰囲気があります。もちろん仕事ですから、楽しい中にも緊張感はありますよ。